ドイツには飛行機の代わりに走る列車があります。
1982年から開通したもので、飛行機の便に接続して、フランクフルトからケルン・デュッセルドルフまで、(後からはシュツッツガルト間まで延長)していますが、一時は専用車両で、ドイツ国鉄の線路を走るのですが、ルフトハンザ航空のコーポレートカラーの黄色に塗ったものが走っていました。当時は一日4往復程度で、航空機のチケットで乗るために航空機並みに食事や新聞などのサービスを売り物にしていましたが、本数も少なく、やがて廃止になってしまいました。
近年飛行機のサービス向上の点から、また見直されてきて、昨年から復活して運転されるようになりました。2004年4月からは、ケルンとフランクフルト間では、開通した新線を使って、従来の2時間から半分の1時間の所要時間となり、毎時1本づつ運転されるようになりました。
ただし、今までのように専用列車でなく、一般の新幹線車両(ICE)内の座席をドイツ国鉄から航空会社が買い取った形のようです。車両内が混んでくると、航空券の座席指定客と、列車のチケットのみで指定券を持たない客が混在しているようなので、完全に事前予約をしないと一般の列車と異なり、乗れなくなることがあります。
実際にはこの区間はICEが1時間に3-4本程度走っていますが、航空チケットで乗れるのは1時間に一本の指定列車だけです。今まではLH(ルフトハンザ航空)だけでしたが、今後はNH(全日空)も使えるそうです。
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