--南ドイツのローカル線--

ドイツ南部とオーストリアチロル地方との国境に、両国境を走るローカル線があります。
この路線は有名な南ドイツのノイシュバンシュタイン城のすぐ南側を走っていますが、始点と終点がやや不便な場所なので、お客は少ないようです。
私はそのノイシュバンシュタイン城に始めて行ったときに、この路線を使いました。
普通にノイシュバンシュタイン城へ行くときは この地図の中央部分、北から入るFUSSENを使います。写真は2000年6月撮影です。
Kempten(ケンプテン)から Garmisch-Partenkirchen(ガルミッシュ・パルテンキルヘン)に至る100キロ弱の路線で、ほぼ中央のReutte in Tirol(ロイテ・イン・チロル)までがドイツ(DB)の非電化区間でディーゼルカーで、そこから、ガルミッシュ・パルテンキルヘンまでがオースト リア(OBB)の電化区間で電車が運転されています。チロルの山岳部や、ドイツの最高峰ツークシェ ピッツ等が車窓に見えますので、 ローカル線ですが、景色がよい路線として知られています。
2時間に1本の運転ですが、国境駅でなくReute in Tirolの駅(オーストリア)で乗り換えです。
しかし、始発のkemptenも終着のGarmisch-Partenkirchenもドイツです。途中だけがオーストリアですが、なぜか後半側の電化区間はOBB(オーストリア国鉄)の受け持ちで運転しています。
南ドイツのローカル線/01

DB(ドイツ)のディーゼルカーの運転台

南ドイツのローカル線/02 ドイツのディーゼルカーとオーストリアの電車はこのReute in Tirolの駅で乗り換えます。
向こうから入ってくるのがオーストリアの電車です。
先端にSの文字を崩したイニシアルが見えます 。
南ドイツのローカル線/03 ドイツのディーゼルカーは一両運転でした。
南ドイツのローカル線/04 DBの路線地図、太い線は複線、細い線は単線、地名の下の赤い線は国境駅、線の脇のひげが付いている路線は電化路線を 、非電化ディーゼル区間はひげなしです。
左上のKemptenから中央部よりやや右側にGarmisch-Partenkirchenがあり、路線番号「973」とあるのがこの鉄道です。
国境は黒い太い破線で記入してあり、路線が国境を越えて、またドイツに戻るのがわかると思います。
南ドイツのローカル線/05 オーストリア側の線路脇の景色、雪山が見えます。
南ドイツのローカル線/06 ドイツ最高峰のツークシェピッツの遠望。
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